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負担することとなる他人の権利、解説②-8

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②買受人が負担することとなる他人の権利


負担することとなる他人の権利、解説②-8

―記載事項―

《敷金(保証金)》欄に「不明(敷金(又は保証金)」○○円の主張があるが,過大であるため,適正敷金(又は保証金)額を考慮して売却基準価額が定められている。)」と記載があるもの

―解説―

この意味は,
 1、執行裁判所としては,買受人が返還義務を負うこととなる敷金(又は保証金)の額は不明であると判断したこと。

 2、賃借人の主張する敷金(又は保証金)の額が○○円であること。

 3、その主張に対し,契約内容や取引相場から判断して,敷金(又は保証金)の額が過大な金額と判断できること。

 4、売却基準価額を定めるにあたっては,契約内容や取引相場から判断して適正と考えられる金額を一応買受人が返還義務を負う敷金額と想定して考慮したこと。

ということです。

この場合,買受人が具体的に返還義務を負う額は買受人と賃借人間の協議により定めることになります。その場合,売却基準価額を定めるうえで考慮した適正敷金(又は保証金)額に拘束されるものではありません。

協議が調わないときは,訴訟又は調停などの法的手段が必要となります。

なお,買受人が返還義務を引き受けないとされた敷金(又は保証金)については,賃借人と本件所有者との間で解決されることになるでしょう。
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